QDT 2017年6月
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31チームワーク座談会・診断用ワックスアップからプロビジョナルレストレーションへ(前編)31た、最終補綴物により近い形の修復物、という意味ですね。ですから、私たちは昔からテンポラリーレストレーション、あるいは暫間修復物とは明らかに違うものだと考えています。たとえ同じような「仮の歯」であっても、プロビジョナルレストレーションをプロビジョナルレストレーションにするためには、形態、機能、そして審美的な要素すべてで歯科医師と歯科技工士が関わっていくことがたいせつです。後半では、そういったお話をしていく予定です。はじめに:診断用ワックスアップとは図1a~e 初診の段階で下顎は両側遊離端欠損、前歯部も歯の移動が起きており、咬合の崩壊がかなり進んでいた症例。この写真だけでは最終的な補綴物をどのような位置、形態で提供すればよいかというイメージがつかめない。abcde図2a~e 今の現状から最終的な歯列を構築するための歯牙のポジションと咬合様式などをイメージしながら現在の歯列模型より製作していく。edcbaQDT Vol.42/2017 June page 0881

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