33座談会 接着の疑問を研究者に聞く! 臨床で気になるあれこれ(中編)飯田吉郎1992年 岡山大学歯学部 卒業1996年 ナディアパークデンタルセンター 開設2015年 European Association for Osseo-integration 認定医取得アストラテックインプラントシステム アンバサダー、SSRG 栄三丁目リサーチグループ主宰、Greater Nagoya Dental Meeting主宰歯科医師(座長)峯 篤史1999年 岡山大学歯学部歯学科 卒業1999年~2006年 岡山大学にて大学院生を経て補綴科(クラウン・ブリッジ) 助手2006年~2010年 ルーベン・カトリック大学(ベルギー王国)にて奨学生を経てポストドクトラル・リサーチャー2010年~2012年 岡山大学インプラント再生補綴学 助教2012年~2019年 大阪大学にてクラウンブリッジ補綴学分野 助教を経て口腔補綴科 講師大学教員(歯科医師)飯田真也2006年 愛知学院大学歯学部 卒業2007年 同大学歯学部臨床研修課程 修了、小島歯科 勤務2011年 いいだ歯科医院 勤務日本臨床歯科学会会員、日本顎咬合学会認定医、日本歯周病学会会員、日本臨床歯周病学会会員、日本接着歯学会会員歯科医師木雄一朗2005年 日本歯科大学 卒業2005年 (医)鉄焦会亀田総合病院歯科センター勤務2008年 吉木デンタルクリニック勤務2009年 Y'sデンタルクリニック開院日本臨床歯科学会名古屋支部理事、日本顎咬合学会認定医・中部支部理事、日本口腔インプラント学会会員歯科医師山北耕治1998年 広島大学歯学部附属歯科技工士学校 卒業、 吉木デンタルクリニック勤務2004年 渡米2006年 有限会社ファイン勤務2008年 渡米2012年 Innite Dental Laboratory開設日本顎咬合学会中部支部理事、大阪SJCDテクニシャンコース4期受講、大阪セラミックトレーニングセンター20期卒業歯科技工士化水素酸(以下、フッ酸)処理(ビスコポーセレンエッチャント、BISCO、モリムラ)を行い、水洗、乾燥、シランカップリング処理を行ってからボンディング、という流れで行っています。峯:フッ酸処理をされるとは、世界のスタンダードですね。飯田(吉郎):この方法は、二ケイ酸リチウム(含有ガラスセラミックス)に限ったものですか?木:二ケイ酸リチウムでも、長石系陶材でも同じ処理をしています。ただし、フッ酸処理の時間だけ変えています。峯:シリカ系セラミックスに対するフッ酸処理は世界的にもスタンダードなものですが、日本では不幸な事故が起きたこともあり、使用に慎重になる必要があります。国産の処理材はありません。私はベルギー留学の際にはじめてフッ酸の取り扱い・廃棄に対する注意点について深く知ることになりました。フッ酸処理にはそれ相応の危険性があることを認識すべきです。私はグローバルスタンダードだからといって、無理に日本も追随する必要はないと考えています。飯田(真也):また、フッ酸処理の後にリン酸処理を行う場合があると聞きますが、これは意味があるのでしょうか。飯田(吉郎):フッ酸処理を行うと白斑が出るので、それをリン酸エッチングで除去する、という意見も聞いたことがあります。飯田(真也):「表面に何か残っていたら嫌だな」、という心境もあると思いますね。峯:フッ酸処理後の残留物であれば超音波洗浄を行うことで除去できます。リン酸処理もその効果があると思いますが、超音波洗浄のほうがより確実と考えます。木:また、最近では耐酸性をアピールしている材料─イニシャル LiSiプレス(ジーシー)など─が登場していますが、これに対するフッ酸処理に対する注意点はありますでしょうか? 私としては酸処理の時間を長めにしていただいているのですが……。峯:イニシャルLiSiプレスも良い材料です。ただ、メーQDT Vol.45/2020 April page 0459
元のページ ../index.html#2