QDT2020年9月号
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105特別座談会歯科技工所におけるエピテーゼ・ソマトプロテーゼ製作─そのやりがいと難しさ─ さる2018年10月、第8回日本国際歯科大会(クインテッセンス出版主催)において作品展示と一般投票を行ったQDT主催テクニカルコンテスト2018。このコンテストでは最優秀賞および優良賞にエピテーゼ・ソマトプロテーゼ関連の作品が入賞した(下図)。珍しさやサイズを含めたインパクトが大きかったという要素もあるだろうが、それだけではなくエピテーゼ・ソマトプロテーゼという分野に歯科技工士の新たな可能性を感じて票を投じた方も多いのではないかと思われる。実際、本コンテストでも入賞を果たした萩原圭子氏が各地の講演会に講師として招聘されるなど、このコンテストを抜きにしてもエピテーゼ・ソマトプロテーゼに対する関心が以前よりも高まっていることを感じることができる。 ただ、エピテーゼ・ソマトプロテーゼ製作では欠損患者から直接依頼を受ける必要があるなど、歯科技工とは異なる要素が多い。しかし、興味をもって情報を得ようにも、情報を収集する機会自体が少ないのが実情だと思われる。 そういった状況から、本座談会は「歯科技工所におけるエピテーゼ・ソマトプロテーゼ製作」と題し、そのやりがいや難しさなどをさまざまな立場から語っていただくために企画されたものである。あまり表に出ることがなかった歯科技工所におけるエピテーゼ製作の現実に触れていただければ幸いである。(編集部)企画趣旨QDT主催 テクニカルコンテスト2018 優良賞「顔面補綴を製作する歯科技工士の手」作:萩原圭子(株式会社萩原歯研 エピテーゼ製作室 メディカルラボK)ともにQDT 2019年4月号 「QDT主催 テクニカルコンテスト2018」よりQDT主催 テクニカルコンテスト2018 最優秀賞「ビューティフルライフ」作:本間理恵/五十嵐 渉(株式会社シンワ歯研)QDT Vol.45/2020 September page 1227

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