56 前編では筆者がZT Dieter Schulzから学んだアナログでのワックスアップテクニックであるNATとNFRについて解説した(図1)。簡単にいうと、NATは運動経路を歯冠形態に反映させた解剖学的形態であり、オクルーザルコンパスの運動と各セグメントの色を合わせることで、下顎運動と解剖学的形態との関係性を明快にしている(図2)。そして、NFRはNATで解剖学的形態を作った後、口腔内のファセットを反映させた形態となる。 後編となる今回は、このNATとNFRの考えをCADデザインに応用していくうえでの考え方とステップを解説していきたい。はじめに長谷川篤史Organ Dental Lab神奈川県茅ヶ崎市東海岸北3-10-56Feature article #2NATとNFRを応用したCADデザイン患者固有の「解剖学的形態」と「ファセット形態」の作り方後編:NATとNFRをCADに応用しようQDT Vol.45/2020 December page 1560
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