25担当歯科技工士とともに語る補綴治療の長期予後(後編:4症例提示+総括編)日髙豊彦1982年 鶴見大学歯学部卒業1986年 日高歯科クリニック開院2006年 鶴見大学歯学部臨床教授2011年 東京医科歯科大学非常勤講師日本臨床歯科学会(SJCD)理事・指導医、日本臨床歯科学会東京支部(東京SJCD)顧問、日本口腔インプラント学会 専門医、日本顎咬合学会 指導医、OJ 副会長加部聡一1999年 東京歯科大学卒業2001年 東京医科歯科大学 第二補綴科専攻過程修了、(医)英知会 あいはら歯科医院 勤務2004年 加部歯科医院 副院長に就任日本臨床歯科学会東京支部(東京SJCD)理事、 日本顎咬合学会認定医・臨床研修指導医高橋 健1995年 東北大学歯学部附属歯科技工士学校卒業1997年 東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校実習科卒業1997年 日高歯科クリニック勤務2005年 ペルーラAOSHIMAセラミックコース 修了2006年 Dental Laboratory Smile Exchange 開設日本臨床歯科学会東京支部(東京SJCD)会員、 東京医科歯科大学非常勤講師松本邦夫1986年 日本大学松戸歯学部卒業1992年 松本歯科医院開業日本臨床歯科学会東京支部(東京SJCD)理事、日本臨床歯周病学会 会員、日本歯内療法学会 会員、日本顕微鏡歯科学会 会員、Er:YAG レーザー臨床研究会 会員■CASE6:初診時図1a、b 初診時口腔内写真。患者は29歳女性。「前歯の詰め物が何度も欠けてくるのでセラミックにしてきれいにしたい」という主訴であった。前歯部唇面、舌側面にコンポジットレジン(以下、CR)が多数築盛された状態であった。図1c、d CRを除去した状態。患者に確認したところ、過去に受けた矯正歯科治療の後戻りのために空隙歯列となり、そのためにCR充填が行われたとのことであった。た後、ドイツ「QZ」にもダイジェスト版として掲載していただきました。 図1の患者さんですが、当初は前歯部の審美性改善を主訴としておられました。しかし、前歯部の唇面や舌面のいろいろな部分にCRが「充填」というか「築盛」されており、不思議に感じました。この状態でのスタディモデルもお預かりしており─これが後に重要になってくるのですが─、その後CRを除去していただcdbaQDT Vol.46/2021 February page 0167
元のページ ../index.html#2