46Feature article #2 ジルコニアが現在のように普及する以前は、さまざまな材料・製作方法のオールセラミックスが混在していた。そのなかで比較的製作方法が簡便かつ強度も高い二ケイ酸リチウム強化型プレスセラミックス(以下、プレスセラミックス)が登場し、広く普及したように記憶している。この当時はプレスセラミックスをブリッジに応用したケースも散見されたが、破折などのトラブルの報告も耳に入っていたため、筆者は臨床においては連結冠までしか製作してこなかった。そんな状況のなかでより高い強度をもつジルコニアが登場したことで、強度を必要とするケースはジルコニアを選択するという図式ができていった。 初期のジルコニアは高強度だが単体で使用するには色調の問題があったためレイヤリングが必要であったが、その後ジルコニアは進化していき、現在では色調・透光性・強度がグラデーション化された、いわゆる3Dグラデーションジルコニアも各社から登場したことで(図1、2)、ステイン材の進歩もあわせて十分モノリシックで製作可能な環境になってきている。それにあわせて筆者のラボでも数年前と比較してモノリシックジルコニアが臨床全体の多くの割合を占めるようになってきた。とくに有髄支台歯や咬合が低くクリアランスがあまり確保できないクラウンケースでは強度の高いモノリシックジルコニアに頼ることが多い。デジタル時代のプレステクニック─IOS時代のモデルレスプレスセラミックス─Feature article #2政廣明徳株式会社デンタルオフィス・マサヒロ岡山県岡山市中区平井6-4-6はじめにQDT Vol.46/2021 July page 0814
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