QDT2021年7月号
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77第10回 ミリングマシンの基礎知識②ba③スピンドル─スピンドルとは?スピンドルの構造 スピンドルとは歯科用ミリングマシンの重要部品で、カッティングツールをチャック装置にチャッキング(チャック装置に固定すること)し、回転させる主軸部品である。チャッキングされたカッティングツールに回転速度(rpm)と推し力(トルク)を与え、加工に必要なすべての切削力(出力)を供給する。 図2は筆者が使用しているミリングマシンMAXX DS200-5Z(Robots and Design,サンデンタル)のスピンドルとその内部構造のイメージ図となる。スピンドルにおける重要な要素としてモーターがあり、回転速度(rpm)、推し力(トルク)を調整する。このモーターには少ない電力で動くDC(直流)モーターと、100V以上の電力で動くAC(交流)モーターがある。ACモーターは回転速度とトルクのムラがDCモーターよりも少なく、寿命も長いため歯科用ミリングマシンでも採用されていることが多い。 スピンドルの冷却方式は水冷式と空冷式に分かれており、歯科用ミリングマシンでは空冷式が採用されていることが多い。ただし、湿式加工で空冷式スピンドルの場合、切削粉が空気の出入りにより切削油とともにベアリング内部に入ってしまうことがあり、スピンドルの寿命に影響を及ぼすことがあるために注意が必要である。いずれにしろ、加工の種類や冷却方式にかかわらず、スピンドルの寿命を延ばすために定期的にメインテナンスを行うことをお勧めする。図2 筆者が使用しているミリングマシンMAXX DS200-5Z(Robots and Design,サンデンタル、a)のスピンドルとその内部構造のイメージ図(b)。主軸端前部軸受回転部(ロータ)後部軸受主軸回転部(ステータ)QDT Vol.46/2021 July page 0845

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