QDT 2021年11月号
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ドリル径加工時間図1 自社がどの程度の加工時間でどの程度の加工精度を求めるのかによって必要な加工テンプレートはもちろん変わってくる。1.0mm0.6mm0.3mm1.0mm0.6mm0.3mm6223分53秒27分50秒30分56秒QDT Vol.46/2021 November page 131823分53秒27分50秒30分56秒藤松 剛株式会社 STF/京都府長岡京市開田2-1-5 とみふじビル3F株式会社 STF Tokyo/東京都台東区東上野6-23-5 第二雨宮ビル1F 101 前回までに関連用語や加工概念、テンプレートの詳細についてお伝えしたが、今回からは加工テンプレートの編集についてより具体的に解説していきたい。 まず伝えておきたいのは、最初からメーカーによって登録されている加工テンプレートが悪いわけではないということである。これらの加工テンプレートは、CADデザインやネスティングなどのミリング精度に影響を与える要素の経験が浅い術者が使用しても、比較的安全に加工できるような構成になっている。そのためCAD/CAMシステム導入当初は、これらの加工テンプレートを用いてCAD/CAMによる加工に十分に慣れる必要がある。今回からの内容はその後のプランになる。実際に加工テンプレートの編集を行うかどうかは別として、理論を頭に入れておくことで、自社で求める加工が可能か不可能かの判断ができ、それが理想の加工へとつながると考える。 今回は加工テンプレートを編集する際の考え方をいくつか紹介していきたい。加工精度と加工時間の比較第14回 加工テンプレートを編集する際の考え方はじめに連載Road to Modellessモデルレス時代に向けてデジタル機器を使いこなすために

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