QDT 2021年12月号
1/9

QDT Vol.46/2021 December page 1394Kiyoshi Nakajima*1歯科医師:いがらし歯科イーストクリニック 栃木県宇都宮市平松本町1125-6*2歯科技工士:KNデンタルラボラトリー 茨城県日立市田尻町1-31-16-2F(前号より続く) CAD/CAM義歯の製作にあたって患者の顔貌の3Dスキャンを行い、総義歯の顔貌との調和と審美性のチェックを行った。フェイススキャン(SNAP、DOF,ジオメディ)を行うことで、顔貌と人工歯のバランス、正中の位置、中切歯の切縁の位置、上顎前突の具合、審美性などを確認した1。咬合平面が妥当な位置に設定されているかも確認できる。 撮影の前に、髪が顔に掛かる場合はできるだけまとめておく(図1)。これは、耳珠などの皮膚上のランドマークを撮り逃すことがないようにするためである。その上で、まずは通常の顔貌のスキャニングを行った。その後、歯列と顔貌を合わせるために専用ジグを咬ませた状態で再度スキャンを行った(図2~4)。28Feature article #1五十嵐尚美*1 Naomi Igarashi中島清史*2 1)撮影法について─アナログとデジタル、3Dプリンターとミリングマシン─後編:フェイススキャンの活用と最終義歯の製作・装着フェイススキャンの有効性適材適所を重視したデジタル時代の総義歯製作工程

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る