QDT 2021年12月号
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~IOSを起点とした歯科医師・歯科技工士のチームワーク~QDT Vol.46/2021 December page 1414私たちのフルデジタル補綴・修復 ~IOSを起点とした歯科医師・歯科技工士のチームワーク~*1北原信也 Nobuya Kitahara/*2宮澤広人 Hirohito Miyazawa/*3渡辺 駿 Shun Watanabe*1歯科医師・TEAM TOKYO ノブレストラティブデンタルオフィス 東京都中央区八重洲2-5-6 KBYビル2階*2歯科技工士・TT Dental Labo内 MDL 東京都中央区新川2-12-14 松谷ビル1・2階*3歯科技工士・TT Dental Laboミリングセンター 東京都中央区新川2-12-14 松谷ビル1・2階48はじめに 昨今、歯科治療におけるデジタル化の波は大きなうねりとなり、まさに私たちの臨床を変えようとしている。最初にその扉を開いたのは、とくにマテリアルの変遷であり、現在の補綴・修復材料の主役として一躍躍り出たジルコニアの登場だろう。 ジルコニアは、従来のセラミック材料がプレス法や築盛法によって加工されるものであったのに対して、CAM装置によるミリングという除去加工(Removal Machining)が現在のところ必須の材料であり、これまでの「形態の足し算」だった技工作業の流れをも新たにした。 また、このCAM装置によるミリングを行う関係上、支台歯形態のデジタルデータが必須となったが、口腔内スキャナーを用いないかぎりは練成印象材で印象採得して製作した上で製作した作業用模型をデスクトップスキャナーでスキャンする必要があり、結果として歯科技工所のデジタル化が先行して進んできた。 しかしながら、それだけではデジタルデンティストリーとは言えない。少なくとも、チェアサイドに口腔内スキャナー(以下、IOS)が導入されてこそ、デジタルデンティストリーの第1歩を踏み出したことになると考える。さらにはエックス線診断装置、歯科用ユニットに至る周辺機器との連動こそが真のデジタルデンティストリーと言えるだろう。これは、遠い未来の話で第12回(最終回)天然歯・インプラントのコンビネーションにおけるデジタルワークフローリレー連載た私フルデジタル補綴・修復ちの

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