イツ通信QDT Vol.46/2021 December page 1463Resin-Bonded Fixed Dental Prosthesesド97ジルコニアカンチレバー接着ブリッジの成功するための技工操作歯科技工士が知っておくべき接着ブリッジのCAD/CAM加工法(前編)第9回<今月のレジュメ> 前回(11月号)から第2章の歯科技工士編「ジルコニアカンチレバー接着ブリッジの成功するための技工操作」が始まりました。この章の目標として、歯科技工士がRBFDPsのデザインならびに補綴装置の製作をするための手引書になるよう各工程のポイントを押さえながら解説をしていきます。また、歯科技工士編すべてを通読することで、歯科医師は歯科技工士がどのような過程を踏んでRBFDPsを製作しているのかの擬似体験ができるようにします。一方、歯科技工士は患者と歯科医師へのアプローチの仕方を身につけることで、RBFDPsの完成度を上げるための多くの情報を取り入れられるでしょう。歯科技工士と歯科医師の2つの視点が統合することで成功にまた一歩近づくと考えています。 ジルコニアカンチレバー接着ブリッジの技工作業では、初めに日々活用しているデジタルコミュニケーションについて、筆者の方法と体験を解説していきます。これは、つねに歯科医師と連絡を取り、設計したデザインを共有することの意味と課題を考えてもらいます。また、CAD/CAMの基礎的な要点を筆者の視点でピックアップしていきます。前回取り上げた、ワックスアップの重要なポイントから始まるアナログとデジタルの操作の留意点を今回と次回の前後編に分けて情報を効率よく編集しながら、歯科技工の操作を滞りなく進めていくための有効活用法を紹介していきます。 そして、歯科技工士が歯科医師や患者に対し必要とする情報を自発的に要求し、自分の作業する環境や知識を整理することも重要であると思うのです。皆様に少しでも問題提起できれば幸いです。第2章第2節大川友成 Tomonari Okawa歯科技工士:Organ Dental Technology Hamburg:ドイツ歯科技工士マイスターHans-Henny-Jahnn-Weg 41-45, D-22085 Hamburg, Germany連載カンチレバー接着ブリッジ成功のためのワンポイントアドバイスRBFDPs
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