QDT 2022年2月号
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補綴設計『今ならこうする』56QDT Vol.47/2022 February page 0198歯科医師・楡井歯科医院 新潟県上越市柿崎町柿崎6556第2回 すれ違い傾向の残存歯偏在症例に対する補綴設計(後編)❖症例の概要リレー連載【初診年月】2004年7月【治療終了年月】2005年6月(2004年12月:インプラント埋入/2014年4月:インプラント撤去)【患者の概要】初診時66歳男性。当院の患者であった奥様の紹介で来院【主訴】義歯新製希望【既往歴】2年前に蓄膿症で手術 残存歯数15、咬合支持4、左右的すれ違い傾向のある残存歯偏在症例である。 咬合支持は前歯部のみで、口蓋側歯頚部に深く噛み込むため著しく咬耗していた(図1~3)。既存義歯はクラスプ義歯で下顎は比較的安定していたが上顎は咬合するたびに動いてしまう状況だった。当初、上下顎ともテレスコープ義歯を予定していたが、上顎支台歯を生活歯で概形成しテンポラリークラウンを装着したとこCase3 上顎遊離端欠損部にインプラントを植立した症例楡井喜一Kiichi Nirei─変わりゆく材料・コンセプト・ニーズの中で、各時点での「最善」を考える─<前号の続き>補綴設計『今ならこうする』

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