QDT 2022年6月号
2/9

QDT Vol.47/2022 June page 0742やっぱりシリコーン印象材はフィニッシュラインがキレイにとれるね!せっかくシリコーン系印象材で印象しても、アンダーカットが多数存在する口腔内を印象すると、模型の精度は得られない!おかしいな……。どうして合わないんだろう……。若手歯科医師若手歯科医師ベテラン歯科技工士若手歯科技工士Feature article #1ン内面の適合状態がかならずしも良好になるとは限らず、隣接歯とのコンタクトの強さについても同じことがいえる。 2つ目の誤解は、精度の高い印象採得を成功させるためには、その目的や理由を問わず、印象採得材そのものの精度が高いシリコーン系印象材を使用すべきであると考えていることから生じる。 しかし、シリコーン系印象材は材料特性として(アルギン酸印象材とくらべ)、①弾性ひずみが小さく(アンダーカット部の再現性に乏しく)、②永久ひずみが小さい(弾性ひずみを超えるアンダーカットを拾ってしまうと大きく変形する)。したがって、精度を求めて使用した 3つ目は、逃れようのない「生体の挙動」にある。歯は歯根膜という結合組織で囲まれた歯槽骨の中で支持され、咬合力が加わったときにその粘弾性によって力 シリコーン系印象材の印象精度は、印象材そのものの精度だけでなく、取り扱い方法に著しく影響を受けている。クラウンを口腔内に無調整で装着するには、クラウン内面の適合状態、隣接歯とのコンタクトの強さおよび咬合接触状態のいずれも適正でなければならず、どれも少しの変形も許されないのである。にもかかわらず、そのままアンダーカットが無数に存在する口腔内に使用すれば当然印象は大きく変形し、模型の精度が高くならないという結果になると思われる。を吸収・緩衝するとともに、歯周組織の再生・恒常性にも寄与している重要な組織である36。 その反面、前述した間接法による補綴装置を前提と44

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る