QDT Vol.47/2022 July page 090856 2021年6月号にて「診断用ワックスアップはじめて講座」として歯科技工士が歯科治療に携わる最初のステップとして診断用ワックスアップについて初心者の方向けに解説させていただいた。診断用ワックスアップは歯科治療を開始する前に歯科医師の指示の下で最終的な治療ゴールのイメージを模型上に具現化し、共有することが目的である。これにより治療計画の立案を、より詳細かつ的確に行うことが可能となる。その際に補綴装置を製作する歯科技工士の立場からの意見や情報を歯科医師と共有することで、最終補綴装置を無理なく製作することができ、“患者にとって適切な補綴治療”に繋がると考える。 しかし、診断用ワックスアップは模型上にて治療のゴールをイメージするツールであり、視覚的に確認することはできるが、口腔内で実際に使用することはできない。治療を行う際は実際に患者の口腔内に装着し井上陽介株式会社IEDITION奈良県奈良市北登美ヶ丘4-14-2前編:前歯部審美領域のプロビジョナルレストレーションはじめにFeature article #2プロビジョナルレストレーションをもっと臨床に活用しよう!
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