QDT 2022年9月号
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111造形テーブル樹脂トレー樹脂LCDパネルLED光源QDT Vol.47/2022 September page 1249造形テーブル樹脂トレー樹脂DLPプロジェクター図4 LCD-SLA方式での造形の模式図。LCDパネルを透過したLED光で樹脂を硬化させ、順に造形テーブルを引き上げていく。造形テーブル樹脂トレー樹脂紫外線レーザーミラー第5回 加工その2:付加製造技術(3Dプリンター)編図1 図中左のような形を造形するときには、図中右のようにスライスごとの造形を積み上げていく。図2 LASER-SLA方式での造形の模式図。紫外線レーザーを走査して樹脂を硬化させ、順に造形テーブルを引き上げていく。図3 DLP-SLA方式での造形の模式図。DLPプロジェクターで樹脂を照射し、硬化させ、順に造形テーブルを引き上げていく。3Dプリンターの概念各種造形法の模式図歯科用3Dプリンターの構造と分類 また、粉末材料を平らに敷き詰め、インクジェットノズルから接着剤を塗布して固めていく結合剤噴射方式では、石こう、樹脂、セラミックスなどの粉末状にできるものはほぼすべてが応用可能である。材料にで 歯科用3Dプリンターの中でも、比較的多機種が開発されている液相光重合方式は、樹脂トレーに入れた光硬化性樹脂を歯科では馴染みの深い光重合によって1層ごとに硬化させて積み重ねて造形する(SLA:Stereo Lithography)。んぷんなどを用いれば、食品にも応用可能である。 さらに、平らに敷き詰めた粉末材料を熱エネルギーで融解焼結させる、粉末床融解結合方式ではコバルトクロムフレームの造形も行われている。 その際の光の照射には数種類の方法があるが、そのひとつとして、紫外線レーザーを点で照射し、それを移動させて線を描いて造形するLASER-SLA方式がある。これは線描であるため造形表面を滑らかで高精度とすることが可能である(図2)。

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