46歯科医師・日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅱ講座・教授日本大学歯学部付属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科東京都千代田区神田駿河台1-8-13QDT Vol.47/2022 October page 1330実践! デジタル時代を生きる若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここからはじめに:15年ぶりに連載を始めるにあたって今回学べるポイントは……☟①デジタル時代の支台歯形成総論実践!歯冠修復マニュアル連載萩原芳幸 Yoshiyuki Hagiwara第1回:デジタル時代の支台歯形成総論 筆者が本誌に「実践! 若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここから」の連載を開始したのは2007年6月であった。その後、この連載を基に『必ず上達 歯冠修復(上・下)』を上梓し、現在は英語、韓国語、ポーランド語、ロシア語、中国語に翻訳されている(図1)。同書は若手歯科医師(研修歯科医)を対象に、②デジタル時代の支台歯形成の特徴や注意点歯冠修復の臨床基礎術式を解説したもので、新素材・新技術には触れていない。 その書籍が十数年を経てもなお、国際的に評価を受けているのは、基礎技術の重要性と教育の普遍性によるものであろう。この10年間にCAD/CAM技術の進化、ジルコニアの応用拡大、金属材料の高騰、CAD/CAM冠の保険収載、などの要因により歯冠修復は大きな変革を遂げ、まさに『デジタル歯科』の時代になった。従来のアナログ方式による歯冠修復は、CAD/CAMによるデジタル方式に取って代わり、今後、卒前教育の内容も時代に合わせて変化することが予想される。デジタル時代を生きる若手臨床医のためのまずはここから
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