×◎◎◎◎×全部被覆冠部分被覆冠補綴装置の種類詳細(名称)全部鋳造冠前装冠(金属冠コーピングの場合)陶材焼付冠、レジン前装冠△(チタン冠のみ)ジャケット冠(レジン・陶材等の審美材料を単独使用した冠構造の総称)従来は金属修復を想定したものラミネートベニア接着ブリッジ支台装置レジンジャケット冠コンポジットレジン冠CAD/CAM冠オールセラミッククラウンピンレッジ、7/8冠3/4冠、4/5冠、プロキシマルハーフ冠、アンレー鋳造冠チタン冠(鋳造とCAD/CAM製作が可)PMMAレジン製モノリシックジルコニアクラウンポーセレンレイヤリングジルコニアクラウン(ジルコニアセラミッククラウン)IPS e.max(二ケイ酸リチウム)鋳造のみ、使用頻度は低い基本的には鋳造を想定〇(プロビジョナルレストレーション)〇( CADタイプ:IPS e.max CAD、e.max CAD-on)×(プレスタイプ:IPS e.max Press)複雑な支台歯形態では×単純化した支台歯形態を応用する際は〇〇(症例によってはジルコニアでの製作が可)△(症例によってはジルコニアでの製作が可)47QDT Vol.47/2022 October page 1331表1 デジタル時代におけるクラウンの分類を示す。図1 『必ず上達 歯冠修復(上・下)』は各国語に翻訳、出版された。ため、最初に装置の種類や材料(材質)を決定しておく必要がある。ここでは臨床に携わる歯科医師を対象としているため国家試験対策として暗記したものとは若干異なるが、実用的な分類を紹介する(表1)。 本連載ではインレー・アンレーにも言及する予定であるが、外側性補綴装置(冠構造)とは概念が異なるため、窩洞形成(形態)に関しては別項として解説する。第1回:デジタル時代の支台歯形成総論CAD/CAM製作の可否1.デジタル時代のクラウン分類各国語に翻訳された『必ず上達歯冠修復』 しかし、デジタル時代になっても歯冠修復は支台歯形成をはじめさまざまなアナログ作業(手作業)の上に成立し、現在のトップランナーたちは確かなアナログ的基礎技術を修得しており、そのうえでデジタル技術を十分に使いこなしていることを忘れてはならない。 従来の鋳造による金属補綴(修復)装置と比較して、デジタル時代で頻繁に用いられるのは主に、①コンポジットレジン冠(CAD/CAM冠)、②オールセラミッククラウン(ジルコニア/二ケイ酸リチウム)、③一部の部分被覆冠(ジルコニア/二ケイ酸リチウム)などである。支台歯形態や治療手順は補綴(修復)装置により異なるクラウンの分類
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