QDT 2022年12月号
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実践! デジタル時代を生きる若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここから歯科医師・日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅱ講座・教授日本大学歯学部付属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科東京都千代田区神田駿河台1-8-13QDT Vol.47/2022 December page 158250萩原芳幸 Yoshiyuki Hagiwara 上顎大臼歯で使用されるのは①モノリシックジルコニアクラウン(フルジルコニア冠)、②ポーセレンレイヤリングジルコニアクラウン(ジルコニアセラミック冠:フルベイク/パーシャルベイク)、③コンポジットレジン冠(CAD/CAM冠)である。全部金属(鋳造)冠を基本とし、CAD/CAM応用の各種歯冠補綴装置における支①上顎大臼歯におけるCAD/CAMを応用した歯冠補綴装置および支台歯形成の特徴②上顎大臼歯における基本的な支台歯形成ステップ台歯形態や形成手順には大きな差がない。しかし、使用材料によって支台歯形態や削除量のルールを遵守しないと、装着後に歯冠補綴装置の破折や脱離などのトラブルにつながるので注意されたい。 図1aにモノリシックジルコニアクラウンを例にした上顎大臼歯の基本的な支台歯形態と形成時の留意事項を示す。また、図1b~dには上顎大臼歯に対する各種補綴装置の種類と支台歯形態・歯質削除量の目安を示す。第3回:上顎大臼歯の支台歯形成1. 上顎大臼歯に対するCAD/CAMを 応用した歯冠補綴装置の特徴今回学べるポイントは……☟実践!歯冠修復マニュアル連載デジタル時代を生きる若手臨床医のためのまずはここから

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