QDT 2023年2月号
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3演者論202文66QDT Vol.48/2023 February page 0236歯科医師:きばやし歯科医院京都府長岡京市開田1丁目21-21Hiroyuki Kibayashi 前々号および前号では、多数歯歯科審美修復における留意点について詳述した。今号では、第4回でも一 外科的歯冠長延長術(以下、SCL)は、補綴前処置として補綴歯科治療の長期的な安定に寄与する1。また、審美領域においては、ガミースマイルや歯の長幅径比の是正などスマイルの改善が可能となる。しかしその一方で、外科処置が行われた場合には、歯周組織の治癒、とくに骨縁上組織付着(Supracrestal Tissue Attach ment。以下、STA。旧用語:生物学的幅径〔Biologic Width〕)の構築(形態・付着)にともなう反応から、非外科処置とは異なった歯周組織のマネージメントが求められる。検査・診断はもちろんのこと、治療計画の段階から手術後の補綴歯科治療を想定した上部取り上げた外科的歯冠長延長術について詳述する(「QDT」2018年10月号から一部再掲)。での術式の選択が重要となる。歯肉のフェノタイプは? 補綴装置の歯冠形態は? フィニッシュラインの位置はどこに設定するのか? そして、修復後に歯間乳頭の再建は可能か? など、さまざまな観点を考慮した治療計画が必要となる。 SCLの概念については、最初にCohen DW(1962)が紹介し、現在では組織の退縮や切除と歯槽骨外科手術に矯正歯科治療を組み合わせて、歯を露出させる手はじめに1.外科的歯冠長延長術(Surgical Crown Lengthening)1)SCLの概念とその目的第7回:エビデンスに裏付けられた天然歯歯科審美修復 外科的歯冠長延長術(その1)木林博之 連載Periodontal Tissue補綴装置と歯周組織の接点The interface of Restorations and

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