3演者論202文91QDT Vol.48/2023 February page 0261図1 乱排列は上記のいずれか、もしくは複数が当てはまる症例に対して用いている。乱排列を採用する症例①正中・インサイザルエッジポジションの問題支台歯と歯間乳頭の位置の問題で、左右対称の形態のまま正中・切縁ポジションを移動できない症例。②歯冠サイズの問題補綴スペースや対合関係により、平均的な歯冠サイズに製作できない症例。歯冠幅径-長径の比率を左右対称にできない症例③歯頚ラインの問題歯頚ラインの連続性が失われている場合や歯肉形態を左右対称にできない症例。有髄歯でマージン設定位置を深くできない症例④審美的な観点左右対称に製作できるものの自然で個性的なスマイルラインに仕上げたい症例橋中知之Tottori Dental Technology鳥取県鳥取市松並町2-435-16 前編では、歯冠形態の基本的な捉え方と排列の考え方を紹介した。乱排列ではこの考え方を応用して排列・形態修正、それに則した色調再現を行う。臨床上、乱排列を採用する症例は大きく図1の4つに分けられ、このうちのいずれか、もしくは複数が当てはまる症例に対して用いている。 本稿では症例別に乱排列の設計方法と補綴装置製作の要点を解説する。Feature article #2後編:乱排列を選択する症例と設計のポイントはじめに自然な歯列を再現するための乱排列
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