QDT 2023年4月号
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QDT Vol.48/2023 April page 053484歯科医師:斎藤隆輔さいとうデンタルクリニック秋田県由利本荘市東梵天190-1歯科技工士:菅野雅人株式会社miyabi秋田県秋田市柳田字柳田229貌から診断すること、上顎中切歯を基準に考えること、顎位は中心位で考えること、プロビジョナルレストレーションを装着して再評価すること、この4つが大きく変化したことである。しかし、現状では基本的な考え方と治療の進め方を学び、それを実践しつつさまざまな経験を積んでいる段階であり、日々試行錯誤と反省を繰り返しながらより良い治療を模索し続けている。 今回は症例を提示しつつ、筆者らがどのように連携を図りながら咬合再構成症例にアプローチしているのか、さらに術後に起きてしまったトラブルから何を学んだのかを供覧することで、筆者らと同じように試行錯誤を続ける歯科医師-歯科技工士と情報を共有できればと考え執筆させていただいた。前編となる今回は、初めて咬合再構成の考えを治療に落とし込めたケースを供覧する。Feature article #2はじめに 補綴治療において歯科医師と歯科技工士の連携は必須となる。臼歯のインレーやクラウンであれば歯科技工指示書のみのやり取りで問題ないこともあるが、前歯部審美領域のように形態や色調への要求がシビアになる場合は患者の希望も汲み取りつつ歯科医師と歯科技工士が連携を図る必要がある。そして咬合再構成のような全顎的に介入するケースの場合、初診時から歯科医師と歯科技工士がより密に連携を取る必要がある。 筆者らは年齢や開業時期・場所が比較的近く、開業後にそれぞれがフルマウスについて学ぶために歯科医師(斎藤)は本多正明先生(本多歯科医院)が主宰する咬合・補綴治療計画セミナーを、歯科技工士(菅野)は大阪SJCDの臨床テクニシャンコースを同時期に受講していた。示し合わせたわけではなかったが、同時期に同じコンセプトを学んだことですぐに臨床に落とし込むことができた。 その結果変化したことはそれぞれあるが(図1)、顔歯科医師×歯科技工士の連携と経過観察から考えるトラブル回避のポイント前編:初めて咬合再構成の考えを治療に落とし込めたケース

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