3演者論202文QDT Vol.48/2023 April page 0560110実践! デジタル時代を生きる若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここから歯科医師・日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅱ講座・教授日本大学歯学部付属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科東京都千代田区神田駿河台1-8-131.デジタル時代の前歯部支台歯形成の実際今回学べるポイントは……☟上顎前歯におけるジルコニア冠の実践!歯冠修復マニュアル連載萩原芳幸 Yoshiyuki Hagiwara 旧来、前歯部の歯冠補綴の主流は陶材焼付金属冠であったが、各種材料の革新によりオールセラミッククラウンに変遷してきた。広義のオールセラミッククラウン(メタルフリー修復)はデジタル(CAD/CAM)技術の普及する前からアナログ手法を用い、材料開発にともない幅広く臨床応用されてきた。 前歯部支台歯形成の基本形態は陶材焼付金属冠のそ基本的な支台歯形成ステップれを踏襲し、セラミック(あるいは高分子)材料の特徴を考慮してマイナーチェンジが加えられてきた。しかし、アナログ時代と現在のデジタル時代における支台歯形態は大きく異なるものではない(図1、表1)。 どの時代でも日常臨床において前装冠の支台歯形成で問題となるのは、①ショルダー幅の不足、②唇側面の切縁側1/2の形成量不足(唇側面における2~3軸形成)、③舌側面(特に下顎前歯の滑走面相当部)の形成量不足である。不十分な支台歯形態は前装材料の厚みを規制するために、十分な色調の再現と適切な歯冠豊隆の付与を困難にする(オーバーカントゥアになりやすい)。第5回:上顎前歯の支台歯形成デジタル時代を生きる若手臨床医のためのまずはここから
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