QDT 2023年5月号
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59QDT Vol.48/2023 May page 0663だこと、犬歯誘導での臼歯離開が可能であったことから、比較的好条件が揃ったケースであったといえる。 後編となる今回は、咬合平面・歯軸・歯頚ラインを可能な限り揃え、プロビジョナルレストレーションとして義歯を用いて顎位の再評価後に最終的にインプラント治療を行った症例を提示し、歯科医師と歯科技工士のコミュニケーションについて考察していく。歯科医師:斎藤隆輔さいとうデンタルクリニック秋田県由利本荘市東梵天190-1歯科技工士:菅野雅人株式会社miyabi秋田県秋田市柳田字柳田229Feature article #2はじめに 先月号の前編では、われわれが臨床においてどのようにコミュニケーションを図っているのかについて、ターニングポイントとなった初めて咬合再構成の考えを治療に落とし込めたケースを例に挙げて解説させていただいた。この症例は患者の意向もあって天然歯支台のみの咬合再構成であったこと、AngleⅠ級であったこと、咬合高径の挙上を行ったものの早期に馴染ん歯科医師×歯科技工士の連携と経過観察から考えるトラブル回避のポイント後編:欠損部にインプラントを応用した咬合再構成ケース

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