QDT 2023年6月号
1/9

3演者論202文Jun IwataRyuma ItoShinya Yokota*1歯科医師:岩田歯科医院 兵庫県高砂市神爪1-6-11*2歯科技工士:Leap Ceramic Arts 東京都大田区下丸子2-14-22 フラットK3F*3歯科技工士:いろどりLab 千葉県千葉市稲毛区小仲台2-5-3 稲栄ビル3F26QDT Vol.48/2023 June page 0756 さる2016年に、「QDT」では「My Shooting Style」と題したインタビューの連載を行い、各種誌面や講演の舞台を彩る著名臨床家の写真に対する思いや撮影法を紹介することで好評をいただいた。写真撮影、とくにマクロ領域の撮影が多くなる歯科臨床写真の分野では、一般的な写真撮影とは異なった独特の機材やテクニックが必要とされるために、とくに初心者にとっては迷うことが多いが、その一方で歯科における患者説明や症例/技工操作の記録・発表においては写真撮影のスキルは欠かすことができず、多くの場所で解説がなされている。同企画はそのニーズに対し、歯科人であればだれもが目標とするレベルの臨床家の経験とアドバイスを伝えたことが、好評につながったものと考えられる。 それ以来、7年が経過しようとしているが、写真撮影における光学的な原理は引き続き不変であるものの、完全にデジタルカメラの時代を迎えた現在では資機材の進化が速く、この間にも多くのデジタルカメラが旧式となり、あるいは新機種が登場してきた。とくに、ミラーレス一眼カメラの進化・普及は小誌の予想よりも大幅に速く、歯科の分野でもこれを選択する臨床家が増えているとも聞く。また、アジア諸国製の安価で高性能な照明用機材や撮影用アクセサリーが手軽に購入できるようになったことも、トピックスのひとつとなるだろう。 そこで本企画では、2023年に向けた新たな企画として、現状に即したカメラ選びやその設定法、そして前企画では掘り下げきれなかった知識やコツなどについて、最新の情報を提供できるものとさせていただきたい。(編集部)→本文中、「※」印のついた用語の解説を最終ページに掲載しています。岩田 淳*1 伊藤竜馬*2 横田真也*3 Feature article #1企画趣旨歯科写真撮影最新事情2023今、注目の臨床家が選ぶ機材&Tips

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る