3演者論202文歯科医師・日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅱ講座・教授日本大学歯学部付属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科東京都千代田区神田駿河台1-8-1366QDT Vol.48/2023 June page 0796実践! デジタル時代を生きる若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここから第6回:インレーの窩洞形成萩原芳幸 Yoshiyuki Hagiwara置であり、窩洞形態やインレー体の厚み等に関しては共通ルールを順守することで各種材料の応用が可能である。 今回はジルコニア、コンポジットレジン、二ケイ酸リチウム等を材料としてCAD/CAMで製作するインレー(アンレータイプを含む)〔以下、CAD/CAM応用インレー〕について考察する。 CAD/CAM応用インレーは金属インレーとは窩洞形成に対する考え方が若干異なる(表1)。ここではCAD/CAM応用インレーに適したポイント類を紹介する。インレーの窩洞形成は全部被覆冠(クラウン)の支(アンレータイプを含む)の窩洞形成ステップ デジタル時代の歯冠補綴にはジルコニア、コンポジットレジン、二ケイ酸リチウム等が使用される。これらは基本的に脆性材料であり、破折防止の観点から支台歯形成の注意事項は金属とは異なる。 冠構造(外側性)に関しての支台歯形成の注意事項は前回までに解説した。冠構造では使用材料の理工学的特徴により、支台歯形態やクラウンの厚さなどに一定のガイドが存在した。一方、インレーは内側性修復装今回学べるポイントは……☟基本的なCAD/CAM応用インレーはじめに実践!歯冠修復マニュアル1.CAD/CAM応用インレーに使用するポイント類連載デジタル時代を生きる若手臨床医のためのまずはここから
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