QDT 2023年6月号
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う蝕の状態に合わせて窩洞形成を行う《206CRもしくは207CR》・アンレータイプ(う蝕の広がりや・基本的にボックス式とし、スライスカットやフレアー形成を行わない(図7参照)《202RDもしくは301RD》《114もしくはSF114》即時重合レジンでプロビジョナルレストレーション(暫間インレー)を製作形成量確認用インスツルメント(プレップシュアⅡ、モリムラ)咬合紙《206CR・SF206CRもしくは207CR・SF207CR》《202RD・F202RD、もしくは301RD・F301RD》《114、SF114》残存歯質が菲薄な場合)・う蝕、修復処置の再治療(インレー脱離、CR処置、二次う蝕)に起因することが多い⇒ある程度の窩洞外形がすでに設定されている・窩壁と窩底を構成する線角は鋭角化せずに丸みを帯びたフォルムとする・デジタル時代のインレーでは、旧来の金属インレーとは異なり予防拡大やMI(minimalintervention)概念のアプローチが異なる・線角・点角を鋭縁化せず、丸みを帯びたフォルムとする(応力集中を避け・歯肉側マージンはディープシャンファーとする(丸みをもたせる)・隣在歯を可及的に傷つけない・歯間乳頭を傷つけない・ボックス窩洞の深さや大きさにより、ストレート形態のポイント(114、暫間インレーを製作することで、窩洞形態の不備、アンダーカットの有無、隣接面窩洞形態などを確認する⇒暫間インレーの咬合面部、隣接面ボックス部の厚みを計測する(ノギス・メジャリングデバイス)プレップシュアⅡを用いて窩洞の深さ・幅を確認する咬合紙で印記した咬合接触部位と窩洞外形との位置関係をチェックする・全体的に移行的かつ滑らかに全周をつなぐ・アンダーカットは必ず修正する図2 202は金属インレー窩洞の咬合面および隣接面ボックス部に使用されることが多い。202と202CRを比較すると、ポイント先端部コーナー部の形状の違いが明瞭である。CAD/CAM応用インレー窩洞の線角は丸みを帯びるために202は使用しない。また、金属インレーの隣接面窩洞形成のスライスカットやフレアー形成は歯冠補綴に使用する各種ポイントを用いる。る)SF114)を用いる第6回:インレーの窩洞形成67QDT Vol.48/2023 June page 0797表1 CAD/CAM応用インレーの窩洞形成に関する注意事項を示す。図1 CAD/CAM応用インレーの窩洞形成に使用するポイント類(筆者が使用しているもの)。図2~4で解説するラインナップがあり、CAD/CAM応用インレー窩洞形成用ポイントセットとして取りそろえる価値はある。形成手順1.咬合面(図10)2.隣接面窩洞(ボックス)形成(図11)3.窩洞形態の評価(図12~15)4.仕上げ+研磨(図16)器具、ポイントの種類、材料など詳細、注意事項など202(CAD/CAMには使用しない)202CR1.0mm台歯形成に比較してバリエーションに富まず、少数のポイント類を用意するだけで臨床に対応可能である。CAD/CAM応用インレーの窩洞形成の特徴は、全体的に丸みを帯びたフォルム、線角のラウンド化である。CAD/CAM応用インレーの窩洞形成に関する注意事項CAD/CAM応用インレーの窩洞形成に使用するポイント類そのためポイントの隅角部に丸みが付与されたインレー専用ポイントを使用することが望ましい(図1~4)。本稿では松風社のポイントを例に解説を加える。金属インレーの窩洞形成に従来使用されてきたポイント

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