QDT 2023年7月号
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3演者論202文QDT Vol.48/2023 July page 094375はじめに 歯冠修復を行う際にオールセラミックスを選択することは、もはや第一選択になった感がある。それにともない、通常は支台築造を要するケースにはファイバーポスト&レジンコアが用いられる。その結果、光の透過や修復歯内部での拡散光が天然歯と近似することとなり、審美的に優位性が高い。その半面、フェルール部分に変色が認められる場合には、光を通す性質をもつオールセラミックスの長所が一変して、修復後に支台歯の暗さを反映してしまう。また、インプラント修復時にメタルアバットメントを適用する場合には、補綴装置として選択したオールセラミックスにメタルの色が影響することが予想される。このような事象の対応策として、a.透光性の低いジルコニアディスクを使用するb.シンタリング前のコーピング内面にオペーク効果のあるカラーリングを行うc.透光性の高いジルコニアディスクに対しては遮蔽d.補綴装置装着時に遮蔽性の高い接着性レジンセメことが考えられる。もちろん、上記のうちいくつかを組み合わせることも少なくない。 最近のジルコニアディスクには透光性の異なるラインナップがあり、またマルチレイヤーと称される歯頚部から切端方向にかけて移行的な透光性をもつグラデーション様を呈するものも多い。 一般的には、色調にさほど問題のない支台歯またはセラミック製のアバットメント上のジルコニアクラウンには透光性の高いものが推奨され、その使用頻度も高く市場の大多数を占めているものと思われる。そこで、上記cに準じ、ジルコニアへの焼き付け用に開発されたオペーク材の応用について述べるとともに、多くの読者諸氏が行っていると思われる画像上での明度チェックについても考察を加える。性をコントロールできるポーセレンを使用するントを用いる山田和伸カスプデンタルサプライ/カナレテクニカルセンター愛知県名古屋市天白区梅が丘2-1319Feature article #2PFZ用に開発されたオペーク材と臨床におけるモノクロ画像チェックの一考察

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