図1 左から歯冠色用のホワイト、ライト、ダーク、歯肉色用のライトティッシュ、ダークティッシュの5色。QDT Vol.48/2023 July page 09440.5mmに設定)を準備した。図2はメタル支台モデルとノリタケカタナジルコニアHT10(クラレノリタケデンタル)で製作したコーピングである。図3は製作したコーピングをメタル支台モデルに戻したところである。一見、ある程度メタル色は隠れているように見える。ところが周知のとおり、コーピングと支台モデル間に隙間(空気の層)があると正確な色調の判断はできないため、支台モデルとコーピングの密着を図るべく簡易的に水を介在させて検証した(図4)。結果、図3よりも図4のほうがメタルの影響を受けて、ややグレー味を呈することが分かる。 次に、コーピング上にSBOを築盛・焼成する。SBOライトとSBA3をマイスターリキッド(クラレノリタケデンタル、以下、リキッド)で練和した状態を図5に示す。SBOは粒度が非常に細かくSBよりも少量のリキッドで練和できる。メーカーによれば、SBOはSBの約5倍の遮蔽力を有するとのことである。 図6~11に、ノリタケカタナジルコニアHT10で製作したコーピングを用いた際のSBOの築盛手順と操作方法をアトラス形式で示す。図11は図4に比べて明らかにメタル色の影響を受けていないことが分かる。Feature article #276PFZ用オペークの色調と遮蔽性についてSBOの色調 今回使用するオペーク材のシェードベースオペーク(以下、SBO)は、クラレノリタケデンタル社のオールセラミック用陶材であるセラビアンZRのラインナップに今年2月に追加されたものである。その開発意図は、支台歯のほとんどがメタルあるいは過度に変色している場合、またはインプラントの中間構造としてメタルアバットメントが適用されている場合などのシチュエーションにおいて、ジルコニアコーピングの遮蔽性をコントロールすることにあるようである。 SBOの色調はシェードごとに用意されてはおらず、歯冠色用のホワイト、ライト、ダーク、歯肉色用のライトティッシュ、ダークティッシュの5種となる(図1)。クラレノリタケデンタル社の説明では、歯冠色の各シェードに適応させるためには、既存のシェードベース(以下、SB)をSBOの焼成後に再度塗布・焼成することが必要とある。すなわち、SBOの目的はあくまで遮蔽性のコントロールであり、シェードの基調色として使用することは推奨されていない。 遮蔽性について検証すべく、判断がしやすいようにメタルのみで支台モデルを製作し、その支台モデルに適合するジルコニアコーピング(ジルコニアの厚さは
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