QDT Vol.48/2023 August page 1021最新のCADソフトウェアによるサージカルガイド・インプラント上部構造の設計と製作 ─「Implant Studio」を使いこなす─(前編)てきた診断用ワックスアップやセットアップをすべて口腔内スキャナー(以下、IOS)からのデータ上でバーチャルに行い、歯科医師と連携を図りながらサージカルガイドを完成させるまでの過程を3症例提示したい。また、次号の後編では、100%デジタルデータ 3Shape社のインプラントプランニングソフトには、Implant PlannerとImplant Studioの2種類が用意されている。Implant PlannerはアナログやIOSからのデータをプランニングするまでの工程のみに対応しているが、Implant Studioはその後のImplant Plannerでは行えなかったサージカルガイド設計から3Dプリンターによる出力まですべてが可能である(図1、2)。 現在弊社が行っているワークフローは、チェアサイドがImplant Plannerでプランニングし、そのデー(バーチャルオンリー)からフェイススキャン、セファログラム分析などを経てサージカルガイドを製作し、プロビジョナルレストレーション、最終補綴装置装着にまで至った症例について詳説したい。図1 Implant Plannerで可能な作業は、IOSのスキャンデータとCTからのDICOMデータのマッチング、およびデジタルワックスアップ、プランニングまでである。図2 Implant Studioでは、Implant Plannerでは行えないサージカルガイドの設計および3Dプリンターでの出力までを行うことができる。271.Implant PlannerとImplant Studioの特徴■Implant Plannerで可能な作業■Implant Studioで可能な作業
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