QDT 2023年8月号
8/9

1Q & Aで読み解く「口腔内条件」のコンセプトQDT Vol.48/2023 August page 1084■歯種と本数自分から前歯部のモノリシックジルコニアを歯科医師に提案することはありますか? また、それはどういう状況でしょうか?■支台歯条件とクリアランス変色支台歯・メタルコア・ファイバーポストレジンコアで、モノリシックジルコニアでは対応ができないと考える支台歯はありますか?変色のない支台歯の場合、前歯部のモノリシックジルコニアで色合わせをするために最低限必要と考えるクリアランスと理想的と考えるクリアランスは何mmですか?Q4の支台歯条件において、前歯部のモノリシックジルコニアで色合わせをするために最低限必要と考えるクリアランスと理想的と考えるクリアランスは何mmですか?■目標歯の色調Q7明度が高い目標歯と明度が低い目標歯で、どちらが色を合わせやすいですか?わせやすいですか?どちらが色を合わせやすいですか?も色合わせが難しい組み合わせを教えてください■その他考慮している口腔内の条件があれば挙げてください基本的には歯科医師からの指示が前提となるため、こちらから提案することはないモノリシックジルコニアの対応でもっとも難しい症例は単冠と考えているため、本数が増える分には対応可能こういった場合は唇側にレイヤリングを行うフェイシャルカットバックでの対応が基本となる内面にマスキング用のカラーリキッドを使用して対応するため、基本的にはどれも問題ない目標歯によって変わるが、1mmあればある程度の色調には対応できる支台歯の条件が悪い場合は必ずマスキング用のカラーリキッドを使用する必要があるため、1mm以上あると理想的であると考える合わせやすさは大きく変わらないが、明度の高い目標歯のほうが合いやすいように感じるどちらも違いはない切縁部以外については、キャラクターが強い目標歯のほうが色のズレを誤魔化しやすい。しかし、切縁部のキャラクターは透明感やマメロン構造などであるため、ステインのみでの再現は非常に難しい歯頚部と切縁部の明度の差が大きくシンプルな歯は製作が難しく、歯頚部と切縁部の明度の差が少なくキャラクターが強い歯は製作がしやすいモノリシックジルコニアの有利な点はセラミックと比較して強度が高い点であると考えている。そのため、審美性よりも強度を重視する症例に適している90リレー連載 3つのコンセプトをQ&Aで読み解く前歯部モノリシックジルコニア最前線Q1Q2単冠、₁₁、₂~₂、₃~₃で、(一定のクオリティを保ったまま)どこまでモノリシックで対応できると考えていますか?Q3₁₁、₂~₂、₃~₃にならず、中間に天然歯が残存する場合(例:補綴歯が₃₂₁₁₃で₂が天然歯)でも対応しますか?Q4Q5Q6Q8彩度が高い目標歯と彩度が低い目標歯で、どちらが色を合Q9キャラクターが強い目標歯とキャラクターが弱い目標歯で、Q10Q7~9でもっとも色を合わせやすい組み合わせともっとQ11その他、前歯部のモノリシックジルコニアを選択する際に

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る