QDT 2023年9月号
7/9

3演者論202文歯科医師・日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅱ講座・教授日本大学歯学部付属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科東京都千代田区神田駿河台1-8-13QDT Vol.48/2023 September page 118666実践! デジタル時代を生きる若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここから台歯形態の評価器具』としてのプロビジョナルレストレーションの重要性を再認識する必要がある。 プロビジョナルレストレーションの製作法は、口腔内での直接法と技工室で製作したものを応用する間接法の2つに大きく分類できる(表2)。基本的なプロビジョナルレストレーションの目的からは、支台歯形成と同一の流れで製作・装着することが一般的である。今回は従来行われてきた各製作方法を簡略に解説し、次回は後編としてさらにデジタル技術を応用したプロビジョナルレストレーション製作についても考えてみたい。第7回:プロビジョナルレストレーション(前編)プロビジョナルレストレーションの製作と活用 プロビジョナルレストレーションは支台歯形成直後から最終補綴装置装着までの間、暫間的な補綴装置として患者の口腔内に装着される。その意義・目的については卒前に修学済みであるが、復習の意味を込めて簡単にまとめる(表1)。 デジタル時代の歯冠修復では、支台歯の①削除量、②フィニッシュラインの形態と削除幅が重要である。本連載第5回(4月号)1でも記載したが、支台歯形成に始まる歯冠修復の診療行為における、実践的な『支今回学べるポイントは……☟1. プロビジョナルレストレーションの臨床的な意義実践!歯冠修復マニュアル2. プロビジョナルレストレーションの種類とその実際連載萩原芳幸 Yoshiyuki Hagiwaraデジタル時代を生きる若手臨床医のためのまずはここから

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る