QDT 2023年9月号
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能能表1 プロビジョナルレストレーションの意義・目的を示す。表2 プロビジョナルレストレーションの製作方法の種類を示す。QDT Vol.48/2023 September page 118767生物学的側面既製冠(ポリカーボネート)を使用■直接法人工歯シェルを使用■直接法常温重合レジン塊による直接成型■直接法シリコーンインデックスを使用■直接法事前に技工室で製作しておいたプロビジョナルレストレーションシェルを使用■間接法形成済みの支台歯に対してCAD/CAMで製作■間接法機能・形態的側面利点診断的側面欠点1.歯髄保護(象牙質の感染防止)2.支台歯形成面の保護3.歯周組織の保護・簡便でチェアタイムが節約できる・サイズが豊富で、大多数の症例に適応可能・前歯・犬歯に適する・審美的に優れる・形態・色調選択の自由度が高い(義歯用人工歯を・間接法と比較してチェアタイムが節約できる・臼歯部に適する・色調選択の自由度がある・形態付与の自由度がある・すべての歯種・症例に応用可能・間接法と比較してチェアタイムが節約できる・すべての歯種・症例に応用可能・チェアタイムが節約できる・機能的・審美的な要件を十分に満たすことが可・すべての歯種・症例に応用可能・中・長期的な咬合治療等を目的に使用する(使・機能的・審美的な要件を十分に満たすことが可使用)用目的が異なる)1.咀嚼・咬合機能の回復2.支台歯・隣在歯・対合歯の移動防止3.審美性の回復4.歯肉形態の誘導・既製冠が単色であり、色調調整ができない・長期的な使用には適さない・既製冠の外側に常温(即時)重合レジンの添加が化学的に困難人工歯の調整に時間がかかる形態付与に時間を要する・形態付与に時間を要する・形成前の理想的な歯冠形態に対するシリコーンインデックスが必要・審美性を考慮すると臼歯部応用が望ましい・形成前の石膏模型(研究用模型)が必要・技工操作が行える環境が必要・適切な診断用ワックスアップと予想支台歯形成が求められる・通常のプロビジョナルレストレーションとは異なり、使用目的が限定的・形成直後に本法によるプロビジョナルレストレーションの装着はできない・費用がかかる1.最終歯冠形態・審美性の評価2.清掃状態の評価3.支台歯形態の評価(削除量、テーパー、フィニッシュラインの形態と削除幅)4.咬合状態、適合状態の評価(脱離頻度、セメントのウォッシュアウト等)第7回:プロビジョナルレストレーション(前編)プロビジョナルレストレーションの意義・目的プロビジョナルレストレーションの製作方法の種類

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