QDT 2023年10月号
7/9

 歯科技工界におけるデジタル化の推進は、これまでクラウンブリッジ分野が牽引してきた。その結果、クラウンブリッジ分野においてCAD/CAMシステムを始めとするデジタル技工はすでになくてはならないものとなってきていることは周知の事実であろう。 一方、クラウンブリッジ分野と比較すると、デンチャー分野におけるデジタル化は大きく遅れていたと言わざるをえない。だが、その遅れを取り戻すかのように、近年ではさまざまなアプローチでデジタルデンチャーが製作されるようになってきており、それらが検証されながら、今後ますますデンチャー分野のデジタル化が進むであろうことは想像に難くない。 このデジタルデンチャーの製作法は大きく2つに分けられる。ひとつは加工機(ミリングマシン)でミリングするミルドデンチャー、もうひとつは3Dプリンターで成形する3Dプリントデンチャーである。 そこで本企画では、2名の著者にそれぞれの製作法を従来法と比較していただき、そのメリットや改善点などを整理することで、デジタルデンチャーの現在について考察していきたい。企画趣旨廣末将士/鈴木勝比古Feature article #2それぞれの今デジタルデンチャーの現在地ミルドデンチャー と 3Dプリントデンチャー

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る