図1 適正な露出の得られた口腔内写真。図3 筆者が使用しているカメラセット。68図2 このくらいの倍率で撮影し、撮影後にトリミングしている。QDT Vol.48/2023 November page 1460ボディD810(ニコン〔旧製品〕):約35万円レンズAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED(ニコン):約13万円サイドストロボシステムニコンクローズアップスピードライトリモートキットR1C1(ニコン):約10万円短期連載 失敗しない写真撮影 初心者のための「まずはここから」 適正な口腔内写真を撮影するためには、適正な写真を撮影するために必要な、自分の機材の設定を把握することがスタートである。ここでは筆者が使用している機材を紹介しつつ、筆者の機材の設定を紹介したい。 筆者が使用しているボディはD810、レンズはAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED、ストロボ(フラッシュもしくはスピードライト)はニコンクローズアップスピードライトリモートキットR1C1(すべてニコン)である。 カメラの設定はマニュアル(M)モードで、シャッタース筆者の使用している機材と設定ピードはストロボと同調できる最速の速度(SS1/200~1/250が多いが、機種によって異なる)、F値はF22~32、ISO感度はISO100~200の範囲内に設定してからストロボの光量を決めている(図1~3)。露出の微調整はF値で行っている。シェードテイクもこの機材と設定で撮影している。 機材によってこの数値は微妙に変わるため、実際にチェアサイドで患者を撮影しに行く前の準備段階で、自分のカメラの数値の基準を確立させておくことが、「失敗しない」ためには重要である。▲3,635万画素のフルサイズ一眼レフカメラ。▲シャープな中にも味わいのある描写が魅力のマイクロレンズ。▲クローズアップ撮影時の自在なライティングを可能にするストロボシステム。適正な写真を撮影するためには、機材の設定を把握することがスタート!SS1/200~1/250、F22~32、ISO100~200
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