QDT 2023年12月号
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Hiroyuki KibayashiMakoto MoritaQDT Vol.48/2023 December page 152834歯科医師:きばやし歯科医院 京都府長岡京市開田1丁目21-21歯科医師:oral design KYOTO 京都府長岡京市開田1丁目21-24 前号では、欠損補綴処置のひとつのオプションであるインプラント支持型クラウン、その中でもとくにインプラント支持型クラウンの粘膜貫通部形態について詳説した。今回は、インプラント粘膜貫通部および歯 インプラント周囲組織に対するマテリアルの生体適合性は、表面の滑沢さとプラークや細菌の付着を考慮する必要があり、それにより歯槽骨頂や辺縁歯肉の維持安定に寄与すると考えられる。また、ポンティック基底面に使用するマテリアルに関しても同様に、生体適合性を有するものを使用するほうが、欠損顎堤粘膜との付着の影響を受ける辺縁歯肉の安定性には有利であると考えられる。肉縁下に使用するマテリアルについて、それに関する文献に加え、天然歯クラウン、インプラント支持型クラウン、およびポンティックを併用したインプラント支持型ブリッジの症例を交えて考察する。 アバットメントに使用されるマテリアルは、金合金、チタン、ジルコニア、二ケイ酸リチウム、長石系ベニアリング(築盛用)陶材が、また、プロビジョナルレストレーション(PVR)にはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、コンポジットレジンなどが一般的に使用されている。連載第17回(最終回):エビデンスに基づいた欠損補綴処置(インプラント支持型クラウンおよびブリッジ)*1木林博之 *2森田 誠 1)アバットメントのマテリアルはじめに1.生体適合性1Periodontal Tissue補綴装置と歯周組織の接点The interface of Restorations and

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