QDT 2024年2月号
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64 筆者がこれまで臨床で製作したキャストパーシャルデンチャーのフレームの中で、適合させることが困難な症例にはほぼ一定の条件があった。 それは上顎で図1に示す4条件である。まず、①は口蓋が深いとメジャーコネクターの湾曲が大きくなり、Z軸(上下軸)への適切な埋没材の膨張がなされにくくなる。②は両側に双子鉤が設計されていると内側性把持に対してY連載予定第1回 キャストパーシャルデンチャー製作のためのトレー第2回 キャストパーシャルデンチャーの材料と適合第3回 メタルプレートの適合精度を上げる手法第4回 コンビネーションシンドロームを防ぐ義歯治療(前編)第5回 コンビネーションシンドロームを防ぐ義歯治療(中編)第6回 コンビネーションシンドロームを防ぐ義歯治療(後編)軸(左右軸)への埋没材の膨張がなされにくくなる。③は前歯部舌側にケネディバーがあると模型に対するX軸(前後軸)への埋没材の膨張がなされにくい。そして④では、メジャーコネクターとケネディバーのように半径の違う装置がZ軸とX-Y軸で乖離した場所に存在すると、埋没材や耐火模型材の膨張コントロールがさらに困難となる。筆者はこれらに対し、さまざまに対応策を模索してきた。─トレー製作から蝋堤製作まで──咬合採得から人工歯排列・試適まで──最終排列から完成まで─図1 キャストパーシャルデンチャーのフレームの適合が困難となる症例の条件を示す。QDT Vol.49/2024 February page 0190山田秀典 Hidenori Yamada*1監修:松本勝利 Katsutoshi Matsumoto*2*1 歯科技工士:GDS認定技工士、あらかい歯科医院*2 歯科医師:GDS代表、あらかい歯科医院福島県南会津郡南会津町関本字下休場729-1フレームの適合が困難となる条件①口蓋が深い②両側に双子鉤が設計されている③前歯部の舌側にケネディバーが設計されている④メジャーコネクターとケネディバーの間に距離がある連載第2回 キャストパーシャルデンチャーの材料と適合精度の高いキャストパーシャルデンチャー製作法

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