QDT 2024年2月号
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グレーズ処理形態修正表層陶材築盛インターナルステインフレーム調整・サンドブラスト補助的インターナルステイン陶材築盛図1 カットバック量が0.4mmと0.8mmの作業工程表。本稿では赤枠エリアについて解説する。71 まず、前回述べた0.4mmと0.8mmのカットバック量の根拠について解説したいと思う。筆者がインターナルステインテクニックを活用し始めた当初、思ったように色調のコントロールができなかった。インターナルステインが表層に強く出てしまうことを恐れてボディ陶材を過剰に削除してしまい、その結果、表層陶材が厚くなって明度が低下したり、インターナルステインがぼやけたりしてしまうこともあった。そこで、築盛用陶材の厚みの管理をすることで色調の安定性を向上させようと試みた。 図2は、この当時、表層に築盛する陶材の適切な厚みを検討するために製作したサンプルである。ボディ陶材の上にインターナルステインを塗布し、その上に0.1mmずつ厚みを変えた表層陶材(LT1、スーパーポーセレンAAA、クラレノリタケデンタル)を築盛している。表層陶材が薄いとステインが表層近くにあるように見えてしまう表現になり、厚ければインターナルステインがぼやけてしまうことが確認できる。その結果、臨床的な形成量も考慮し、表層陶材の厚みは0.4mm前後とすることが現実的であると考えた。以降、症例ごとに誤差はあるものの表層陶材の厚みは0.4mmを基準に臨床を行っている(図3)。文献的にも筆者のサンプルと同様の表層陶材の厚みで築盛しているものが確認できる4-6。以上が、フェイシャルカットバック量を0.4mmとしている理由である。 もうひとつの0.8mmのカットバック量の場合は、表層陶材の0.4mmに加え、ボディ陶材やオペーシャスボディ陶材を築盛するためのスペースとして0.4mm確保してい第2回 表層陶材築盛前の処理0.4mmカットバック0.8mmカットバックQDT Vol.49/2024 February page 0197ジルコニアフレームの0.4mmと0.8mmのカットバック量の根拠

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