QDT 2024年3月号
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acbdQDT Vol.49/2024 March page 0285咬合検査・診断におけるIOS/デジタルの活用方法図1a、b 中心位で採得したバイトで咬合器マウントを行い、咬合高径を咬頭嵌合位の高さに合わせ、インサイザルポールを使用してその位置を方眼紙に印記する。図1c、d 咬合器のフォッサボックスを外し(KaVoプロターMH咬合器〔カボプランメカジャパン〕を使用)、咬頭嵌合位の位置を方眼紙に印記する。図1e 方眼紙に印記された咬頭嵌合位と中心位の位置からその誤差を確認する。図1f 模型の前歯部と臼歯部にマーキングを行い、誤差を調べる(赤:中心位、青:咬頭嵌合位)。41■アナログでの下顎位の確認方法咬頭嵌合位中心位 デジタルを活用することで、下顎位の確認はアナログで確認していた時代より格段にシンプルで分かりやすくなった。 アナログ作業で咬頭嵌合位と中心位の誤差を確認する時は、中心位でバイト採得を行い、その状態を咬合器に装着して、咬合器のフォッサボックスをフリーにして咬頭嵌合位の位置を確認し、模型にラインを引いて方眼紙に印記して……というように、なかなか大変な工程を踏まなければいけなかった(図1)。 このように、咬合器を使用してアナログ作業で咬頭嵌合位と中心位の誤差を調べる方法は、前後左右における二次元の確認はしやすいが、上下の変化をともなう三次元的な確認は困難である。アナログにおける咬頭嵌合位と中心位の誤差の確認方法

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