QDT Vol.48/2023 March page 0338実践! デジタル時代を生きる若手臨床医のための歯冠修復マニュアル まずはここから94歯科医師・日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅱ講座・教授日本大学歯学部付属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科東京都千代田区神田駿河台1-8-13プロビジョナルレストレーションの製作と活用 本稿は2023年9月号に掲載された『第7回:プロビジョナルレストレーション(前編)』の後編として、デジタル時代ならではのCAD/CAMを応用したプロビジョナルレストレーション製作に関して述べる。 プロビジョナルレストレーションの製作法が直接法と間接法に大別できることは前編で述べた。プロビジョナルレストレーションの臨床的な基本目的はすべて共通であり、さまざまな製作方法の選択基準は、対今回学べるポイントは……☟1. プロビジョナルレストレーションの種類とその実際実践!歯冠修復マニュアル連載第8回(最終回):プロビジョナルレストレーション(後編)萩原芳幸 Yoshiyuki Hagiwara象歯が生活歯か失活歯か、審美性の要求度、プロビジョナルレストレーションの使用期間等により異なる。プロビジョナルレストレーションの製作方法一覧と、製作方法をグループ分けしたものを表1と図1に示す。 本稿で紹介するCAD/CAM応用のプロビジョナルレストレーションは、前回解説したものとは異なり、比較的長期間使用するタイプのものである。咬合治療や広範囲にわたる補綴処置、比較的長期間にわたり経過を観察する必要のある症例などでは、通常の即時重合レジン(PMMA)で製作したプロビジョナルレストレーションの摩耗・咬耗による顎位の変化が望ましくない場合がある。このような場合には、最終的な補綴形態を模したCAD/CAM製のプロビジョナルレストレーションが有効である。デジタル時代を生きる若手臨床医のためのまずはここから
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