グレーズ処理形態修正表層陶材築盛インターナルステインフレーム調整・サンドブラスト補助的インターナルステイン陶材築盛 表層陶材の焼成後は、近遠心のコンタクト調整を行い、舌側の運動時のガイド調整、ラインアングル、唇側の豊隆、三面形成を調整していく。 フルベイク症例の場合は、下顎前方運動時のガイド調整を後回しにしてしまうと、下顎の萌出位置によっては切縁が短くなってしまうこともあるため、作業の優先順位が高下顎前方運動時のガイド調整の優先度は高いかった(図2)。しかし、フェイシャルカットバックフレームにおいては、陶材築盛前のフレーム調整時にあらかじめ下顎前方運動時のガイド調整を行えるためそのリスクは少ない。切縁の長さを合わせるためにわずかに唇側に出して製作するか、対合歯の調整を検討するか、歯科医師とコミュニケーションをとりたい。第5回 形態修正と仕上げ(前編)図1 前回行った天然歯形態の観察をベースに、今回からは筆者が普段、形態修正を行う際に気をつけているポイントを紹介したい。図2a、b 下顎前方運動時のガイド調整を後回しにしてしまうと、下顎の萌出位置によっては切縁が短くなってしまうこともあるので注意する。ab670.4mmカットバック0.8mmカットバックQDT Vol.49/2024 May page 0559陶材築盛後の形態修正
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