QDT 2024年6月号
4/9

DD0D1D2D3Dーーーー2mmの直線的な形状からゆるやかなフレア形状に移行ゆるやかなフレア形状明らかなフレア形状過度なフレア形状35前歯部審美インプラント治療におけるエマージェンスプロファイルとエマージェンスアングル(後編)QDT Vol.49/2024 June page 0633インプラントポジション埋入深度ゼニスから4mmゼニスから3mmゼニスから2mmゼニスから1mmアクセスホールの位置エマージェンスプロファイルデザイン図1 The Impact of 3D Position on Emergence Profile DesignにおけるImplant Depth(埋入深度)の分類(参考文献1より引用し一部改変して作図)。表1 The Impact of 3D Position on Emergence Profile Design1におけるImplant Depth(埋入深度)に応じたデザイン。D:Implant Depth(埋入深度) 埋入深度は、インプラント補綴において自然なエマージェンスプロファイルを達成するために最初に決定する要素であり、理想とするゼニスの位置から3~4mm根尖側に配置する必要がある5、6。Cho-Yan Leeらは、埋入深度が深くなることにより、インプラント周囲炎の生物学的合併症のリスクが上がると述べている7。また、Galindo-Morenoらはプラットフォームからアバットメントフレアの始まりまでの最小距離を2mmとすることで、骨頂の安定が得られるとしている8。 図1で解説すると、D0、D1(ゼニスから3~4mm根尖側)の場合は、適切なエマージェンスプロファイルを設計するランニングルームが存在し、周囲軟組織を適切にサポートすることができる。D2、D3(ゼニスから1~2mm根尖側)の場合、プラットフォームからアバットメントを過剰にフレア形状にする必要があるため、生物学的・審美的な問題が生じる。Implant Depth

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る