この方法は、以下の4ステップで得られたStandard Triangulated Language(以下、STL)データを用いるものである。① あらかじめ台座に装着したスキャンボディをスキャンする。この台座は、任意の形態の石膏(本項では立方体に整形した)に、使用するインプラントシステムに応じたインプラントアナログを植立したものである。② 患者が来院してから、まず調整されたPVRを支台歯に装着しスキャンする。③ その後、PVRを取り外した状態の欠損部位の隣接面と歯肉縁下形態をスキャンする。④次に、台座に装着したPVRをスキャンする。単独インプラント上部構造製作のための新規光学印象採得法の提案図1 本法で用意する4つのデータ。1:PVRを装着している口腔内情報、2:台座にPVR装着した情報、3:PVR撤去した口腔内情報、4:台座にスキャンボディを装着した情報。図2 PVRを介して情報を重ね合わせる。図3 隣在歯などを介してインプラント部位の歯肉縁下形態と隣接面の情報を重ねる。図4 台座を介してスキャンボディの情報を重ねる。19QDT Vol.49/2024 July page 0735②インプラント部の歯肉縁下形態と隣接面の情報を重ねる③台座を介して重ね合わせる これら4つのSTLデータを重ね合わせることで、図1~4に示すとおりPVRの歯肉縁下形態とスキャンボディを口腔内に取り付けた状態を再現することが■本法で用意する4つのデータ■本法の大まかな流れ①PVRを介して重ね合わせる単独インプラント上部構造製作のための新規光学印象採得法の提案
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