QDT 2024年8月号
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図1 もしあなたがシェードガイドを製作する場合、A1~D4の16色のシェード(図はVITA Lumin Vacuumシェードガイド、VITA Zahnfabrik,白水貿易、以下、VITAシェードガイド)を決定するために、どのシェードを基準にして製作しますか?図2 B1に各色のピグメントを添加することで、各系統のシェードを製作することができる。すなわち、B1は各色のマザーシェードといえよう。 突然であるが、あなたが「陶材を製作しませんか?」と、メーカーから依頼されたとしたら、どのシェードから製作するだろうか? 考え方はさまざまであると思うが、筆者はB1を最初に製作し、その後に他のシェードを決定していくのが効率的だと考える(図1)。 B1を最初に製作する理由としては以下になる。・Bシェード:B1は16色のシェードのなかでもっとも色味が少なく、B1にイエローオレンジのピグメント(顔料)を添加していくことで、彩度を上げることができる。・Aシェード:B1にオレンジブラウンのピグメントを添加あなたが陶材を製作するなら、どのシェードを基準にしますか?・Cシェード:B1にグレーブラウンのピグメントを添加していくことで、C系の色調を製作することができ、彩度を上げることができる。・Dシェード:B1にレディッシュブラウンのピグメントを添加していくことで、D系の色調を製作することができ、彩度を上げていくことができる。 以上から、B1はすべてのシェードの基準となるマザーシェードと言える(図2)。第2回 天然歯とデンティンの明度の関係していくことで、A系の色調を製作することができ、彩度を上げることができる。QDT Vol.49/2024 August page 089767B1はすべてのシェードの基準となるマザーシェード

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