QDT 2024年9月号
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若手に届けたい!36Feature article #2QDT Vol.49/2024 September page 0976 筆者が「シークエンシャルオクルージョン」という咬合理論と出会って25年になる。初めは何を言っているのかさえも分からないほど未熟であったが、「継続は力なり」とはよく言ったもので、続けていくうちに知識も増え、仲間にも出会い、歯科医師にもご縁があり、現在に至っている。咬合の歴史から考えると大した年月ではないが、自身の歯科技工士人生を考えると2/3以上を費やし、これからも時代に合わせてアップデートさせていきたいと感じさせるほど完成された咬 若い年代の歯科技工士のなかには、Gnathology:ナソロジーという言葉自体を聞いたことがない方もいらっしゃることだろう。実際、筆者も名前を聞いたことがあるだけで実際に触れたことはない世代である。ざっくりと表現すれば、「咬合」という目に見えない複雑な概念を学問(ナソロジー)として捉え、真剣に解き合理論であると考えている。 それほどまでに考えられ、システム化された咬合理論をもっと広く知っていただくきっかけになればというのが本稿の趣旨である。そのため、できる限り経験の浅い方にも理解しやすくなるように平易な文章でまとめることを心がけた。咬合理論を学び、熟練された諸先輩方には退屈な話になるかもしれないが、ご了承いただければ幸いである。明かそうと努力していた一派のことである(図1)。 本稿でご説明する「シークエンシャルオクルージョン」は、その流れをさらに発展させ、運動を可視化・数値化することによって、咬合を「科学」にすることができるのではないかという考えである。源流にナソロジーがあるので、ナソロジーを勉強された熟練の先生京都府京都市西京区桂久方町194前川デンタルラボ前川泰一シークエンシャルオクルージョンの補綴設計コンセプト―個々の口腔内に調和した“噛める”補綴装置の製作―はじめにナソロジーとシークエンシャルオクルージョン!Feature article #2

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