ザ・クインテッセンス 2016年6月
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後編矯正医の立場から見た総合治療とは?補綴治療のなかで矯正治療を活かすにはインターディシプリナリーデンティストリーの現在FEATURE特 集 5補綴医)前田芳信矯正医)前田早智子*/菊池 薫*1大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野連絡先:〒565‐0871 大阪府吹田市山田丘1‐8*医療法人社団 皓歯会 阪急ターミナルビル診療所連絡先:〒530‐0012 大阪府大阪市北区芝田1‐1‐4 阪急ターミナルビル8F*1東京都開業 K*デンタルオフィス連絡先:〒151‐0066 東京都渋谷区西原3‐13‐15 A-101How Can Orthodontists Play Effective Role on Prosthodontic Treatments?Yoshinobu Maeda, Sachiko Maeda, Kaoru Kikuchiキーワード:インターディシプリナリーデンティストリー,矯正治療,補綴治療,再生治療 前回(5月号)では,筆者とインターディシプリナリートリートメント(IDT)(ここでは総合的治療とも表現している)との出会い,その歴史的な変遷,そして日本における現状を紹介させていただき,その難しさを取り上げた.それはIDTを実施する際の前提となるそれぞれの領域に関する基礎的な理解が不足していることによると考え,これまでIDTに参加されてきた2名の矯正医に,多くの補綴担当医が抱くであろう5つの疑問点を投げかけて,本音を明らかにしていただいた. 今回は,さらに矯正治療を補綴治療のなかで効果的に活かすための条件について,具体的な症例を交えて解説をお願いした.なかには耳の痛い話も含まれるが,改めて協力して治療を進めていくこと,IDTの利点にも気づいていただけるものと考える. (前田芳信)はじめに136the Quintessence. Vol.35 No.6/2016—1370

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