Situation歯科医院での休憩中,日ごろの診療の話をするスタッフを院長が目にした.Conversation以下のConversationのなかで院長が言ってしまったNGワードはどれでしょう?①毎日忙しくて,残業もたくさんで大変だよね.②本当に.歯科衛生士のアポイントも増えて,片付けとかが診療中にはできなくなったからね.③本当にそうだよね…….the Quintessence. Vol.40 No.10/2021—247181濵田智恵子のスタッフ(被雇用者)の認識がどうして異なっているのかを考え,スタッフが何を大変だと思っているのかを確認してください. また,この発言はスタッフの仕事の大変さをお金だけで解決しようとしているととらえられかねません.歯科医院で働くスタッフにとって,報酬は確かに大切な要素です.しかし,仕事の大変さをお金だけで解決しようとしていると思われてしまうと,院長(雇用者)はスタッフから複雑な感情をもたれることがあります.歯科衛生士が忙しいのは,歯周治療やメインテナンス・SPTの患者が増えているからで,本来ならば歯科衛生士がやりがいのある仕事をできる環境となるはずです.業務にやりがい 歯科衛生士が担当する患者の数が増えて忙しくなったにもかかわらず,他人事のような一言になっています.まずはねぎらいの言葉をかけてください.「いつもありがとう!」との一言があれば,頑張りを認めていることが伝わり,スタッフの働く喜びは倍増するものです.まずは患者さんが増えていることを認めてあげてください.ねぎらいの言葉なしではせっかくの手当も,喜びが半減しスタッフはモチベーションを維持できません.もし「忙しいと言っているが,そんなに忙しくはないだろう(アポイントが埋まっていないだろう)」と思うのであれば,スタッフと院長の間に認識の違いがあるということです.院長(雇用者)とDH ADH CDH BDH A④大変そうだね…….手当つけるから頑張って.④大変そうだね…….手当つけるから頑張って.⑤ありがとうございます…….⑥嬉しいけど…….を感じてもらうチャンスなので,「患者が増えたことで何か困っていないか?」などの声掛けをしてください.また,スタッフを募集する予定であれば,その旨を伝えてください.何かあるたびに「〇〇手当」をつけるのはその場しのぎのやり方です.数年後に被雇用者の報酬についての基準がバラバラで院長(雇用者)もスタッフも疑問をもつ可能性もあります.忙しくなるたびに報酬を上げていると,それ以上報酬を上げられなくなった時,他よりも報酬が高いのに不満をもつこともあります.こういったことを防ぐために,報酬に関しては人事評価を含めた全員が納得できる制度をつくることをお勧めします.院長院長NGワードNG発言事例①スタッフへのねぎらいポイント解説!!
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