視える!拡大視野下のポジショニング174佐藤琢也*1/廣田哲哉*2/矢ケ崎隆信*3*1大阪府開業 サトウ歯科デンタルインプラントセンター大阪連絡先:〒538‐0044 大阪府大阪市鶴見区放出東3‐6‐9*2福岡県開業 ひろた哲哉歯科連絡先:〒811‐1346 福岡県福岡市南区老司2‐7‐11‐2F*3神奈川県開業 ヤガサキ歯科医院連絡先:〒214‐0001 神奈川県川崎市多摩区菅4‐3‐32‐2FDental Positioning for Microscopic DentistryPart3 Posterior in Right MandibularTakuya Satoh, Tetsuya Hirota, Takanobu Yagasakiキーワード: 診療姿勢,マイクロスコープ,鏡視法, 支台歯形成,マイクロサージェリー the Quintessence. Vol.40 No.10/2021—2564 おおよその術者が歯科治療を難しいと感じるのは,上顎より下顎です.しかし,このことについて,これまでに系統立てて考察されることはなかったように思えます.そこで,本稿ではズバリ「なぜ下顎の治療が難しいのか」を深く議論し,そこから今回は下顎右側臼歯部の「攻略法」を徹底解説したいと思います.まずは,上顎とは異なる「手首の向き」から深掘りしていきましょう. 「フォアハンド」と「バックハンド」という言葉があります.テニスや卓球など,主にラケットを使用するスポーツで用いられる用語で,手の平がボールを迎え入れるようにしてラケットを打つのが「フォアハンド」で,手の甲側で払うようにしてラケットを振るのが「バックハンド」です.一度でも経験のある読者諸氏にとってはすぐに理解できることと思いますが,動作として難しいのは断然に「バックハンド」で,それなりに練習しないとバックハンドでボールをうまく打つことができません.手の甲を向こう側にしながら,片手で道具をコントロールすることは案外に難しいもので,野球で成功を収めた「右投げ左打ち」の名選手でさえ,ノックとなればほとんどが右打ちでノックをするということですから,バックハンドがいかに難しいかということが容易に想像できるかと思います. 実は歯科治療にも「フォアハンド」と「バックハン診療姿勢の作り方第3回下顎右側臼歯部の診療姿勢と鏡視法(doubleviewmirrortechnique)はじめに1.歯科治療時の“フォアハンド”と“バックハンド”とは
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