口腔機能乳幼児期・学齢期(口腔機能の獲得,成長発育):乳幼児期・学童期に適切な口腔機能(咀嚼機能等)を獲得し,成人期に至った後,加齢に伴い(機能)低下していくイメージ:乳幼児期・学童期に,歯科疾患や口腔機能の成長発育の遅れ等を生じ,歯科医療による介入が行われないイメージ:高齢期に,歯科疾患や全身疾患に伴う口腔(内)症状(合併症)等を生じ,歯科医療による介入が行われないイメージ成人期高齢期(口腔機能の維持・向上(回復))口腔機能の維持・向上(回復)を図るための歯科医療による介入が必要口腔機能の獲得,成長発育を図るための歯科医療による介入が必要the Quintessence. Vol.41 No.7/2022—156181口腔機能発達不全症口腔機能低下症図1 全身の運動機能と同様,口腔機能も乳幼児期から学齢期にかけて獲得される.その後,成人期において維持された機能は,高齢期に徐々に低下する.口腔機能発達不全症とは,成長発達期において,後天的な原因により,口腔機能の獲得が遅延している状態のことである.口腔機能低下症とは,成人期から高齢期において,口腔機能の低下が著しい状態のことを指す(参考文献1より引用・改変).ライフコースにおける口腔機能の変化構音機能障害対応
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