ザ・クインテッセンス 2022年12月号
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福岡県開業 まつき歯科医院連絡先:〒822‐0026 福岡県直方市津田町8‐24Ryosuke Matsukiキーワード: 歯髄再生治療,自己歯髄幹細胞移植,象牙質・歯髄複合体Pulp Regenerative Cell Therapy Harnessing Autologous Dental Pulp Stem Cells(DPSCs)40the Quintessence. Vol.41 No.12/2022—2714 現在,本邦では歯髄再生治療に道が拓け,一般開業医でも自院で歯髄再生治療を行うことが可能となった.当院では2021年7月に九州厚生局より第2種再生医療の認可が下り,治療を開始している.本治療は世界に先駆けて始まったまったく新しい治療であり,まだまだ世間にも歯科界にも広く認知されているとは言い難い. そこで今回,国内で認可が下りている「自己歯髄幹細胞による根管治療後の歯髄再生治療」についてメカニズムや手技などを紹介させていただく. これまで,歯髄を失うことによる弊害は数多く述べられてきた.歯髄を失うことで,修復・反応象牙質形成能は消失し,根管内の免疫調整能や感染防御力も消失する.また,歯髄からの痛みは警告信号でもあり,抜髄歯が再度う蝕になっても,そのまま放置してしまうことも多い.そのほか,根尖性歯周炎や歯根破折,歯の変色の可能性が生じたり,治療後の痛みが続くような時もある. これらのような抜髄後の不快事項を回避するため,近年では歯髄保存の重要性が多く語られるようになってきた.また,歯髄と象牙質の密接な関係から,これらは象牙質・歯髄複合体とも呼ばれており,歯松木良介特 集 1歯髄はじめに1.歯髄の役割と歯髄再生治療の意義自己歯髄幹細胞移植による歯髄再生再生治療

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