The Successful Concept of Removable Partial Denture in Patient with Periodontitis:How to Preserve and Involve the Fragile Abutment Tooth in RPD? Part 4. Follow-Up after RPD Placement66東京医科歯科大学大学院歯学総合研究科*生体補綴歯科学分野,*1歯周病学分野連絡先:〒113‐8549 東京都文京区湯島1‐5‐45Junichiro Wada, Koji Mizutani, Noriyuki Wakabayashiキーワード: 部分床義歯,支台装置,メインテナンスthe Quintessence. Vol.42 No.2/2023—0312今回の内容 歯科医師にとって,患者に最終補綴装置を届けることは,短期的,中期的なゴールといえる.患者にとっても同じことで,部分床義歯が問題なく使用可能になった段階で,長く(ときにつらい)歯科治療から解放され,「ようやく自由に何の気兼ねもなく食事を楽しめる」と感じるだろう. 一方で,歯科治療の真価が問われるのは,最終補綴治療完了の「その後」である.歯周治療,補綴治療をとおして,「どれだけ患者の咀嚼機能,発語機能,審美性が改善し,生活の質(QOL)が向上したか」が重要であると同時に,「治療完了時に得られた良好な口腔機能がいかに長期的に維持できるか」も重要なポイントである. 最終回となる本稿では,術後のメインテナンスについて,ペリオおよび補綴からの視点でまとめるとともに,筆者らが経験した“ペリオ×パーシャルデンチャー”症例を供覧したい.和田淳一郎*/水谷幸嗣*1/若林則幸*第1回 補綴治療を前提とした歯周治療第2回 支台歯を保護・活用するための義歯設計第3回 弱体化した支台歯への補綴的アプローチ第4回 補綴治療後のフォローアップ第4回(最終回)補綴治療後のフォローアップはじめに特 集 2支台歯をどう守り,どう活用するのか?パーシャルデンチャーパーシャルデンチャーペリオペリオ
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